全ての苦しみは利己主義に基づく
ジェームズ・アレンの良さって「その環境を作ったのはあなた自身だ」って言い切ってしまうところにあると思う。どんな苦しみも自分で蒔いた種を自分で刈り取っているに過ぎない。その事実を深く理解していくと、目の前の現実が曇りなく見えてきて、自分で意志するしかないと気付き始めます。
全ての苦しみは利己主義に基づく。考えた事もなかったけれど事実でした。真の安らぎを手に入れるには自意識を手放すしかないとジェームズ・アレンは言い、自意識は利己主義そのものだそう。宗教の目的が、苦しみからの解放、幸福の実現なら、この本は宗教的成長のためのガイドブックと言えると思います。書かれている通りに実現するのは易しくなく、もし実現できたらきっと歴史に残っちゃうよ、と突っ込みたくなるくらい。でも、人生を作っているのはあなた自身だよ、あなたの努力で良い結果は生まれていくんだよ、それは公正な自然界の法則なのだから、と繰り返し諭してくれます。目を覚まされる一冊になりました。
読めば読むほど味のある作品
自分の中にある心の錘を取り除きたくて購入しました。
声に出して読みたくなるような作品です。
その方が自分に言い聞かせやすいから。
その語るような文はしっかりと心にしみ込んできます。
自分は欲に走っていないだろうか?
自己満足に浸っていないだろうか?
そんなことを自分を省みながら、確かめながら読み進めて
行くことができます。
何かが上手くいかないな?と感じたら、この本を開いて
心を落ち着かせるといいと思います。
きっと何かを見つけられるでしょう。
ジェームズ・アレンは奥が深かった
過去に邦訳された彼の作品は、自分の行いを良くすることで自分もよくなり世界もよくなるという、いわばナポレオン・ヒルやオグ・マンディーノの先駆者的なイメージで取り上げていますし、私自身の彼に対する位置付けもそうでした。 しかし、この作品は、いわゆる、トランスパーソナル的な悟りへの道が書かれており、かつての彼のイメージとはひとまわり違った感じの作品になっています。 彼は100年前の西洋人であるが、その時代に彼がここまで悟りの東洋的なものを身に付けていたことは私にとっては驚きでしたし、彼のイメージが変わりました。 私にとって彼の作品中唯一もう一度読みたいと思わせた作品です。
「自分に厳しい目を向けよ」を実感
「原因と結果の法則」が脚光を浴びる前から、一通りのアレン本を読み続けてきて、この哲学を簡単にわかったと言える人は、よほどできた人ではないかなと思う。 ジェームス・アレンのテーマは大きい。だから、「素晴らしい!」と賞賛することはできても、具体的に理解しているかは別だと思うのだ。 この本は、利己的な心をテーマにしたもの。「人のことを判断するより、まず自分に厳しい目を向けよ」とは、言われてしまったという感じでした。 一連のジェームズ・アレン本の中で、葉月氏のものは、どれもテーマがはっきりしていて、理解が深まる内容。小さなことからこつこつととよく言われるけれど、たぶんその通りなんだと思う。これは、自分に対しての戒めだけど、少しでも生き方を変えていこうと思う人に、指標をしめしてくれる一冊だと思う。
ゴマブックス
「思い」が現実をつくる―なりたい未来を引き寄せる10のステップ 自分が変わればまわりが変わる―あなたの「思い」にふさわしい人生が訪れる 運命を変える7つの学びのステージ―幸せに向かう心のレッスン 「意志」と「人生」の法則 答えはすべてあなたの中にある―なりたい自分に出会うための10章 (PHP文庫)
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